2014-05-24

DP2 Merrill & DP3 Merrillはすばらしいカメラ

dp2 quatorroが発表された今になって、MerrilセンサーのDP2 Merrillを購入しました。
以前から興味を持っていましたが、単焦点コンパクトで、高感度性能やバッテリ性能が高くはなく、GRのようにポケットに入れられるほどコンパクトではない為、購入を見送っていました。

quatorroセンサーが発表され、再び興味が湧き、価格が下がっていることもあって購入しました。
3月になってから購入しましたが、まだバッテリ追加キャンペーンの対象品だったようで4つバッテリが入っていました。

嬉しかったのは、LX3の充電器と互換性があったことです。4つも電池があるので、充電器がもうひとつ必要かなと考えていたのですが、ふと見るとLX3と充電器が全く同じでした。
購入したオプションはフードのみです。
フィルタは今回は買いませんでした。せっかくの高性能単焦点なのでガラスを増やしたくなかったので。

購入して3ヶ月ほどたちましたが、本当に良いカメラです。
これまでの7DよりもDP2 Merrillを持ち出していることの方が多いです。

まず画質。これは文句なしのとてもすばらしいです。
DP2 Merrill、DP3 Merrillとも実売価格が5万前後のカメラとは思えないほどすばらしいレンズです。
7Dのレンズで同等のものを購入しようとするとこのカメラの倍ぐらいの価格になるでしょう。
解像感はとてもよく、また隅々までしっかりと解像しています。

※よい50mmレンズを買うより安いなぁということで、5月にDP3 Merrillも買い増ししました(笑)


操作性もすばらしいです。
ボタンの数は少ない方だと思いますが、QSボタンとダイヤルにより操作性が非常に良いです。
撮影時に使う機能にすぐにアクセスできます。


AFは速くないですが非常に正確です。液晶モニターも、構図を決め、設定値を確認する、マニュアルフォーカスでピントを合わせるには十分な性能があります。


またマニュアルでのピント合わせもレンズ周りのリングを回すことで行えますので、一眼レフと同じ操作性で行うことが来ます。マニュアルで操作をすると液晶が拡大表示されるのできっちりとピントを合わせることができます。



本体の持ちやすさは気になりませんでした。グリップがなく四角いボディですが、落としそうになる感じはありません。サードパーティからグリップが販売されているようですが不要だと思います。
シャッターを切った感触はとてもいいです。カチッと切れ、ミラーショックはないので、手持ち撮影での撮影に向いています。



撮影スタイルは、今のデジカメとは自然と少し違った感じになります。
バッファサイズが十分あるので、撮影自体は普通に行えますが、一枚撮って結果をじっくり確認という撮影方法はできません。一枚撮ってから、液晶画面で再生できるまで10秒ほどかかります。
幾つかとってから結果を確認という方法は上手く行きます。(撮影直後にプレビューが表示されますのでピントなどをざっくり見ることは可能です。 )

フィルムのように撮影にしっかり集中して、後で見返して選別という感じですね。

マニュアル露出と併せて、スローテンポな撮影スタイルに自然となります。




撮影は基本的にRAWですね。JPEGだと、色合いなどに問題があるので、RAWで撮影をして現像をするのが良いと思います。
RAWであれば、ダイナミックレンジは非常に広く、また色合いも素晴らしいので、フイルムカメラのように写真を現像するつもりで使うといいでしょう。

※オートホワイトバランスも時々変な色合いになるので、ホワイトバランスは晴天出会わせて撮る方が良いと思います。
またきっちりと色を合わせたい場合は、グレーカードを使うと良いと思います。銀一のシルクグレーカードを使っています。これを名刺サイズにカットして100円ショップのアルミの名刺ケースにいれて持ち運んでいます。








 純正ソフトウェア SIGMA Photo Professional(SPP)を使えば、必要であれば、RAWからJPEGを抜き出すことも一瞬でできます。

SPPは、レスポンスは悪いですがきちんと調整できますし、必要であれば14bit TIFFで出力して、Adobe Lightroomや、Photoshopでさらに調整をすることができます。
(ただ時々TIFF出力時になぜか撮影情報がなくなってしまうことがあるのは困りますね。バグだと思うので、次のアップデートで修正されることを期待します。)

現像して上がってくる画像はとにかく素晴らしいです。レンズ一体型のため、レンズとの撮像素子の調整は完璧で、非常にシャープです。隅々まできっちりと解像していて気持ちが良いです。
等倍で見たときにもベイヤーとちがい、ピクセル毎にきっちりと解像しています。
解像がしっかりしているためうるさく感じる場面もありますが、その場合はPhotoshopなどで調整をすればベイヤーのようなすっきりなめらかな画像にもすることができます。

高感度についても、SPPのノイズリダクション機能を使えば、ISO800程度までは問題なく使えるでしょう。(JPEGだと酷い画質になりますが・・・・)




DP2 Merrill、DP3 Merrillいずれもすばらしいカメラですが、DP3 Merrillの方が撮影していて楽しいですね。気になる対象物だけをきちっと切り取る感じが気持ちがいいです。DP2 Merrillだと、背景を整理したりしなくてはならないときもあります。
もともと7Dの時も中望遠気味の画角が好きだったので35mm換算で75mmのレンズが合っているのだと思います。

DP2 Merrillは気軽に持ち出して撮影するには万能ですね。もしこの焦点距離が35mm換算で35mmだったらもっと良かったかなと思います。35mm換算で45mmだと、ちょっと入らないもあります。旅カメラとしてこれ一台で・・・と言う場合にもう少し広ければ良いと思うこともあります。

また絞りは円形ではないようで、開放以外はぼけが丸ぼけではなくなります。これも少し残念。


ただ本当にすばらしいカメラです。おかげで カメラの買い換え欲求は遠ざかりました(笑)
RAWでの撮影が前提、高感度に弱い、レスポンスも悪いなど癖も強いカメラですので、人によって向き不向きが強いカメラです。
dp2 quattroも気になりますが、最初は高いと思いますので手ごろな価格になっているMerrillを買って、Fovionセンサーを楽しんでみるというのが良いでしょう。
個人的には、非常に満足度が高いカメラです。




     

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